暑さが一段落し、日中にワンコを散歩させても
気持ちよく過ごせるようになりました。
今日は急遽オフになり、真昼の川べりを一時間ぶらぶらと楽しみました。
さて、今日の話題は『帯揚げ』のお話。
ナツメミヤビの生徒さんは腰紐の結び方から連動してお教えするので
比較的綺麗にマスターしてくれる方が多いように思います。
深いお話はお稽古ではしきれないのでなぜ今お伝えしている手順
なのか、フォローの意味も込めての記事ですよ(*^_^*)
帯揚げは「帯枕の紐を隠す役目」のアイテム。
半幅帯の時も不要で、着付け上は機能的にはなくてもいいものです。
が、無くてもいいものだからこそ、ここに美意識が詰まっているという
奥深いアイテムでもあります。
目立つ!目が行く!半衿、きものの次に顔に近い
→半衿、きものの次い顔に近いからです。
コーディネートのまとめ役
→きもの・帯・帯締めともし好き放題に決めたとしても
最後に帯揚げでバランスが取れるくこともあるほど!
他にもきものカラーコーディネート的には大切な要素もありますが
(これはきものパーソナルカラー講座にて個別にお伝えしますね(*^_^*))
帯揚げが美しくシワなく、すっきり処理できていると
器用に見える(不器用に見えない)
丁寧に見える(雑な人に見えない)
上品に見える(がさつに見えない)
いいことばかりです!
帯揚げの処理の方法は様々あるので皆さんご自身に合った
好きな方法をされると良いです。
◆結ぶ(本結び) →崩れにくい
◆結び目風に畳みこむ →シワできにくい・時短
◆結び目なし(入り組) →都会的・粋・大人っぽい
美しく、シワなく処理する方法はお稽古でお伝えしていますが
お稽古ではここまでお話していない私が脳内でいつも思っていること
帯の中に隠す「端」の処理のアレコレについて。
【1】端を左右に振り分けて押し込む方法
私はこの方法が総合的にいいなと思っています。
<見た目>
◎上に出ている部分はスッキリした印象
◎端が左右にまんべんなく散っているので帯が平らに仕上がる
△ふっくら帯揚げが好きな方には少し物足りないかも?
<体感>
◎胃に当たらず、肋骨にもどこか一か所に当たることもなく体が楽
<キープ力>
◎端が帯の中でストッパーの役目をするので長時間着ていても
帯揚げが上に浮いてきにくい(着崩れを直せない人に向いている)
結び目部分は着くずれを直せない人へのお着付けは、断然本結びを
おすすめしますが、自分できる場合は結ばない方が時短で綺麗ですね^^
【2】帯揚げの端を帯揚げの中に入れてふくらみを付ける
私は振袖のお嬢さんや、写真撮影の際の帯揚げの処理に時々使います。
長時間のお出かけの方、着慣れない方には避けている方法です。
<見た目>
◎ふっくらたっぷり見せることができる
◎光沢ある綸子(りんず)、絽(ろ)など薄手の帯揚げのシワが目立ちにくい
<体感>
◎内臓、骨には当たらずごろつきが少ない
<キープ力>
△帯揚げが上に浮いてきやすい(自分で着くずれを直せない人には不向き)
【3】片方の端をど真ん中下に押し込む
着物上級者さんがよくやっているという個人的な印象です^^
横から見たシルエットがかっこよく決まりやすいからかなと思います。
<見た目>
◎本結びではないので結び目は綺麗になりやすい
(また時短で仕上げやすい)
◎帯の下線が締り上が空く(前に突き出る)感じでかっこいい!
△片方の端を入れこんだ側の帯が膨らみやすい
<体感>
△真ん中に入れた端が胃に当たり苦しい(私はこれが苦手なのです・・・)
△片方の端を入れこんだ側だけ肋骨に圧迫感がある(体感に左右差が出る)
<キープ力>
○下に入れた端がストッパーになり浮き上がってきにくい
△もし浮き上がったときには着慣れない方は直しにくい
自分で着るお稽古をしてから他装を習うことをお勧めするのは
こういったほんの少しの「体感差」が「自分ごと」として分かるからです。
「先生がこう教えてくれたから」ではなく、自分で考える力は大切です。
(なので、このブログも鵜呑みにしなくてよいですよ♪もっといい方法があるかもしれません)
又、プロとしてお着付けに入る場合は
短時間着用で見た目の美しさが第一優先なのか
長時間着用でキープ力も必要なのか
お客様がご自分で手直しできる人なのかどうか
これで、どの処理方法を取るかの判断基準にしていきます。
貴方の美しさを内面外面ともに支えてくれる帯揚げ(大げさ(笑))。
綺麗な処理の仕方が身に付けば、頭柔軟に楽しみましょう♪
こちらは加賀染のスカーフ。コットンのシワ加工のものです。
洗えて夏にぴったり。
こちらは縦長のスカーフ。半幅の時に長さもちょうどよく重宝です。
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