卒業式・入学式ママのきものコーディネートー1枚の着物で3通りー

またまた大雪の金沢、でも今日はようやく落ち着いてきた様子。

春間近と思いたいナツメミヤビ 雅子です。

 

こんな雪の日、頑張って礼装レッスンにお越しいただいた生徒さん。

3年ぶりにお越しいただきました。ありがとう~

 

ふだんにもさらっと着たい・・・けれど

忙しいワーキングママはそうはいかないことも多いですよね。

 

3年はちょうどお子様の卒入学の周期。

思い出してくださって嬉しいです!

 

今年は卒業式だけで3回も(!)着る機会があるということで

同じきもの&帯を使って帯まわりのコーディネートをご相談いただきました。

 

画像は似たものを使って、どんな風にご提案したかご紹介してみたいと思います。

 

きもの1枚・帯1本に帯揚げ&帯締めだけ変えて印象を変化させてみますね。

 

お顔色が映えるブルーの訪問着と唐織の袋帯


今回着用予定なのは明るいブルーの付け下げに近い控え目な訪問着に

白地にカラフルなお色の入った若々しい唐織の袋帯。

 

※画像はお色が近いイメージ。ご本人のものとは異なります。

 

帯は実際には明るいオレンジ、若草色が目に留まります。

以前、パーソナルカラーを診断させていただいた後、お誂えした訪問着。

サマーさんですがクリアで澄んだスプリング寄りもOKなライトタイプさん。

 

フォルムは丸みのあるキュートな雰囲気もお持ちなのでこの組み合わせは

ストライクど真ん中、ばっちりです!

サマーさんを引き立てる帯揚げ・帯締めの組み合わせ


今回は帯揚げ3色、帯締め3色をお持ちいただいて組み合わせのご相談。

 

帯揚げは淡いクリーム色(女郎花)、淡い緑(若芽色)、ピンク(桃色)、オレンジ(橙色)。

帯締めはきものより濃いめの鮮やかな青、淡い緑(若芽色)、ピンク(桃色)。

 

 

今回はお着物がすでに似合う色なので

 

☑帯揚げ、帯締めはサマーさんの似合う色でまとめる

☑セカンドシーズンのスプリングの甘めのビビッドカラーでアクセントをつける

 

 

どちらでもよさそうですよ!

ご提案したのはこちらの3タイプ。

 

 

A)帯揚げ クリーム + 帯締め 青

 きものと色相の離れた黄色を持ってくることで視線が上に上がりメリハリがでます。

 さらに帯締めの鮮やかな青もアクセントになり、引き締まった清々しい印象になります。

 

 ここからは個人的なイメージですが

 男のコママや若々しい中学生ママにどうでしょう^^

 

B)帯揚げ 若芽色 + 帯締め 若芽色

 きものと比較的色相が近いのでまとまった穏やかな印象に。

 奇をてらわずオーソドックス、明るい春らしさのあるコーディネートです。

 

 お母さんと一緒が少し恥ずかしくなるお年頃の高校生ママ

 控え目に装いたいシーンにいかがでしょう^^

 

C)帯揚げ クリーム + 帯締め オレンジ

 サマーさんの苦手色オレンジですが、クライアントさんはスプリングの甘さもOKな方。

 帯の色と一番マッチするこのお色も使ってみました。

 きものの青(寒色)に対し、オレンジ・黄色(暖色)を合わせたカラフルで元気の出るコーディネートです。

 

 一番甘さのあるカラーコーディネート。

 女の子ママや、小学生ママとして可愛く装ってはいかがでしょう。 

 

 

悪くはないけれど今回選ばなかったコーディネート


サマーさんと言えばピンクは得意色。

同じピンクの中でも黄みの強い「桃色」よりも青みでライトな「桜色」のほうがお似合いです。

 

帯揚げ、帯締め、今回ピンクもあったのですが「桃色」でビビッド寄り(強くて鮮やか)。

 

今回、きものが似合う色なので他は苦手色を使っても悪くはないですが

お顔近くの帯揚げに少し苦手な色を持ってくると、目線がそこに行きがちなので注意が必要。

 

特にきものがブライトな青なので、ブライトなピンク(「赤」に白を混ぜた色)が隣に来ると

少し目がちかちかして、主役がどちらかわからなくなりそうです。

 

でも、ちょっとコーディネートを組んでみますね。

いかがですか?

帯揚げが目立ってきて 先のA)~C)よりもまとまり感がない感じがしませんか?

 

 

D)帯揚げ 桃色 + 帯締め 桃色

 可愛くキュートな印象の甘い色合わせ。

 

 ちなみに帯揚げ、帯締めを同色で組み合わせたセットがよく販売されていますが

 同じ色を使ったほうがよい、使うべきというルールはありませんので

 お好きに色を変えて大丈夫ですよ^^

 

 今回は年齢的に高校生ママでもあるのでパスしたらよいかな?

 七五三や10代のお嬢さん、~20代ママで可愛い雰囲気の方によさそう。

 (40代は着ちゃダメという意味ではないですよ~!あるならぜひ着てください!

  印象が甘くキュート、幼い感じになるよという意味です。)

 

E)帯揚げ 桃色 + 帯締め 青

 どちらもブライト、ビビッドな強さのある色の組み合わせ。

 帯にオレンジや緑が入っていて、カラフル。

 お気に入りのきものよりも帯まわりの色に目線が集中してまとまりに欠けそうです。

 主役がきもの、帯にするには帯揚げ、帯締めどちらかの色、トーンを抑えたらいいですね。

 

F)帯揚げ 桃色 + 帯締め 若芽色

 こちらも帯揚げときもののコントラストに目が行きます。

 上品で素敵な帯締めがぼやけてしまってもったいない感じです。

 お背があり、腰も高い方なので、目線が上に行かないほうが着姿のバランスがよさそうなので

 悪くはないですが、4番手候補以降かな~と思いました。

絶対ダメな組み合わせはないけれど、より似合う、その場に合う組み合わせはある


いかがでしたでしょうか?

お好きな組み合わせはありましたか^^

 

 

 

今回ご提案はしましたが、後、どの式にどう組み合わせるかはお任せしました。

組み合わせに「絶対」はありません。

 

でもその方により似合う、その場に合う組み合わせは変わります。

 

☑置いてみて好きな組み合わせ

☑当ててみて似合う組み合わせ

☑その場に合った組み合わせ(シーン・年齢・季節等)

 

当日までにまた楽しんで組みあわせてみてくださったら嬉しいです!

 

ママにとっても一段落の卒業式であり、晴れやかな入学式。

装いに気持ちを込めるお手伝いができたらうれしいです。

<コーディネートのご相談>

 

☑生徒さんはレッスンの際にお受けします(レッスンのお時間後30分程度大丈夫です!)

☑お着付けご依頼のお客様は、お持ち込み時のお道具チェックの際30分無料

☑パーソナルカラー診断講座やクローゼット診断に盛り込んでアドバイスも可能です→診断コンサル

 

コーディネート、スタイリングのみのご相談もどうぞお問い合わせください^^

 

モクレンのモフモフなつぼみがあったかそう。

今、玄関に生けてたのしんでいます。

またお越しになられたときにまだまだへたっぴななげいれ花、ご覧ください^^